抜毛症とは
精神疾患
抜毛症というのは自分で自分の正常な髪の毛を引き抜いてしまうという精神疾患の一種。
世間一般にはあまり知られていない病気なので、円形脱毛症と間違われてしまうこともあります。
昔は10歳前後の子供に多かったのですが、最近は20~30代の女性にも増えてきています。
癖の一種
自分で自分の髪の毛を抜いてしまう理由ですが、これは癖の一種です。
みなさんも無意識のうちに行ってしまっている癖がいくつかあると思います。
貧乏ゆすりをしたり、爪をかんだり…。
抜毛症もその一種なんですね。
ただし、本人も気づいていながらやめられなくなってしまっているというちょっと重度の癖です。
抜毛症の特徴は次のようなものです。
- 無意識に自分の毛を抜いている。
- 毛を抜く前に緊張や興奮がある。
- 毛を抜いた後に満足感や快感がある。
- 抜いた毛を食べてしまう食毛症を合併している。
- 髪の毛だけでなく、まゆ毛やまつ毛を抜くこともある。
- 毛を抜いたことによって傷ができた際、そのかさぶたをはがして食べることがある。
抜毛症の治療
ストレスとの関係
抜毛症の原因にはストレスが深く関わっているのではないかと見られています。
他の脱毛症と違ってヘアサイクル自体にはなんの問題も生じていませんので、内面的なケアで完治するケースがほとんどです。
叱らない方法でケアを
子供が無意識に毛を抜いているときにはやさしく注意してください。
叱るようにして言うと逆効果になってしまいます。
重度の場合は精神科へ
それでも治らない場合には精神科などで心理カウンセリングを受けたほうがいいでしょう。
特に大人の場合は子供よりも治りづらく自力で治すことは難しいかもしれませんので、
早めにカウンセリングを受けたほうがいいかもしれません。
長期の場合頭皮への影響が
あまりに長期にわたって抜毛症が続くと、頭皮や毛根にダメージが蓄積されて丈夫な毛が生えにくくなるおそれがあります。
できるだけ早く治すにこしたことはありません。